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    2016年04月

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    熊本地震がネット上の「言論」に大きな影響を及ぼしつつある。その最たる事例が、震災と無関係なSNSやブログの投稿を「不謹慎」だと批判する行為だ。

    地震発生直後、投稿が不特定多数の目に留まりやすい芸能人が真っ先に「餌食」となった。今やそれが、一般人の間でも交わされ始めたようだ。

    被災者の知り合いがいるわけではないのに......

    2016年4月22日、ニュースサイト「ハーバービジネスオンライン」にこんなQ&Aが掲載された。質問を寄せたのは、東京都に住む27歳の読者。

    「『ここはあえて平常心で』と思って、フェイスブックにケーキの写真を投稿をしたら、友達からメッセージで『被災地の人が苦しんでいるときに、そんな投稿をするなんて信じられない! 人格を疑う!』と罵倒されました。自分としては『それは違うだろ』という思いがあるので削除はしていませんが、友達を不愉快にさせたのは悪かったと思ってます。でも、どう謝ればいいのかわかりません。その友達は、被災地に身内や友達がいるわけではないようです

    ケーキの写真を投稿しただけなのに、被災者の存在を理由に批判される。しかし、批判をする人に被災者の知り合いがいるわけではない。大きな災害の後、ネット上でよく見られる「不謹慎狩り」の典型的な例と言えるだろう。これに対し、コラムニストの石原壮一郎さんは、「友達」は平常心を失っていると分析し、

    「『何もできない自分』がもどかしくて気が立っていたのでしょう。あなたにしてみれば完全にとばっちりです。なのによくわからないけど謝らなきゃと思っているあなたは、きっといい人に違いありません。とくに謝る必要はないと思います」

    とアドバイスした。

    「不謹慎狩り」をするネットユーザーは、揶揄の意味も込めてしばしば「不謹慎厨」と呼ばれる。熊本地震の直後、芸能人のSNSやブログに執拗な批判を加えていた「不謹慎厨」。一般人同士でもそうしたやり取りが広がっているようで、ツイッターで「『焼肉食べ放題行ってきた~』とか載せるの今この状況でやめようよ」との声もみられた。

    蔓延する「不謹慎ですが......」の前置き

    この質問者と違い、芸能人らは自らの投稿を削除して事態の収束を図った。女優の長澤まさみさん(28)は16年4月14日、女優のりょうさん(43)らと一緒に撮影した写真をインスタグラムに投稿。「不謹慎」「タイミングが悪い」といった批判を受け、何も言わずに写真を削除した。モデル・西内まりやさん(22)も被災地への応援メッセージを投稿していたにも関わらず、自撮り写真を添えただけで非難され、「今の状況で私が発する言葉、行動によって不快な気持ちにさせてしまっている方々ごめんなさい」と謝罪した。

    こんな目に遭いたくない――そう考えているのか、ツイッターにはきょうも「こんなタイミングで不謹慎ですが......」「不謹慎ツイートすみません」と前置きしてから、身の回りに起きた震災と無関係の嬉しかった出来事を報告する一般ユーザーが見受けられる。

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    熊本地震の発生から一週間ほど経過した。本震が余震の後に発生する、震度5や震度6クラスの揺れが頻発するなど、過去に例を見ない震災で大きな被害が発生している。各種メディアでも多数の災害報道がなされているが、その中でも異様なほど注目された出来事が二つあった。

    一つは被災地へ取材に訪れたテレビ局の取材班がガソリンスタンドの行列に割り込んだこと、もう一つは食糧が不足している被災地で弁当を調達し、それをツイッターでつぶやいたアナウンサーが批判されたことだ。
    「関西テレビ放送(関テレ)は4月18日、熊本県内のガソリンスタンドで、給油待ちをしていた車の列に同社の中継車が割り込んで給油していたと発表し、謝罪した。「あってはならない行為」とし、「大変なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」としている。

    被災地のガソリンスタンドで割り込み 関西テレビが謝罪 ITmedia ニュース 2016/04/18」
    「熊本地震を取材していた毎日放送(MBS、大阪市)の山中真アナウンサー(39)が、取材用弁当の写真を自身のツイッターに投稿し、相次いで批判を受けていたことが19日、わかった。同アナはすでに「配慮に欠けた行為」と謝罪し、写真などを削除した。」

    熊本地震 MBS山中アナ、取材用弁当写真をツイッターに上げ批判続出 「配慮欠けた」と謝罪 産経新聞 2016/04/19」
    これら二つのニュースは他の災害報道を上回る注目を集め、多数の批判を受けた。大炎上と言っていい出来事だろう。

    批判コメントの多くは、トラブルを起こした取材スタッフに対するモラルやマナーの欠如を批判するものだが、この問題を企業経営やメディア運営の観点から考えると、個人が偶然起こしたトラブルとは考えられず、極めて深刻で構造的な問題をはらんでいるように見える。

    ■準備不足の報道が更なる被害を生む。

    二社に共通することは、現地で取材を行い戻ってくるまでに不可欠な、食糧とガソリンを災害のまっただ中にある被災地で調達した点にある。モラルやマナーに関する批判を一旦横に置けば、単純に足りなくなったから買っただけに見えるかもしれない。しかし、食糧やガソリンが不足すること自体が大問題であるという指摘は見当たらない。

    現地で取材して帰社するまでに必要なだけの食糧やガソリンを、なぜ持参するか周辺地域で調達しなかったのか。あるいは不足する前に戻ることは出来なかったのか。

    報道では弁当ツイートの問題について、食料は持ち込むことになっている、系列の放送局が被災地以外の場所でバックアップを整えている場合もある、と取材に答えている(毎日放送アナウンサー、被災地で食料確保ツイートで炎上し謝罪 実際はどうだったのか ねとらぼ 2014/04/19)。しかし今回はそういった体制は取られていなかったようだ。

    テレビ局が災害報道を行う理由は野次馬根性からではなく、放送法によって一部の大手テレビ局やラジオ局は災害報道が義務付けられているからだ。そのための準備は当然普段からしているはずで、上記の通り災害報道時のルールも局内で決められていると思われる。

    しかし今回の取材ではそれが守られていなかった。そして、もし食糧やガソリンを現地調達できなければ災害報道が出来ず、場合によっては取材班が被災していた可能性すらある。

    これはマナーやモラルの問題ではなく放送法を守るというコンプライアンス(法令順守)の問題であり、同時にルールを決めていたのに現場では守ることが出来なかった、会社としては守らせることが出来なかったというガバナンス(企業統治)の問題でもあり、事態は極めて深刻と言わざるを得ない。

    ■命がけの報道に見えない不思議な行動。

    震度5の余震が毎日のように発生し、多数の死者が発生している中での取材は本来命がけのはずだが、弁当ツイートや行列の割り込みからはそのような緊張感が全くと言っていいほど伝わってこない。取材が出来ないどころか、場合によっては取材スタッフが被災し、怪我を負ったり死亡するリスクすらあった(これは現在も変わらない)。食料やガソリンすらままならない取材班が、被災しても準備万端の状況だったとは到底思えない。

    3月末からNHKのニュースウォッチ9からTBSのあさチャンへ移籍したお天気お姉さんの井田寛子さんは、気象災害の報道に携わる際、被害者を減らすことを常に考えているという(参考・就職活動を始めた大学生はNHKのお天気お姉さん・井田寛子さんに学べ。)。気象災害で死者や被害者が出てしまった時には、もっと出来る事は無かったのか、もっと伝え方を工夫すればしっかり避難して被害を受けずに済んだのではないか……と思い悩む事もあるという。

    今回は問題を起こした取材クルーのみならず、指示を与える側にもそういった被災者のために報道をするという意識はあったのか、そしてコンプライアンスの意識は明確にあったのか? ということになる。あったとしてもそれを現場に守らせることができなかったのであればガバナンスの欠如であり、いずれにせよ現場が暴走したとかアナウンサー一人が悪いという話ではない。

    ■与えられた指示に問題は無かったのか?

    また、トラブル発生の原因を探っていくと、さらに深刻な状況が見え隠れする。

    自身の命を守る、被災者に迷惑をかけない、といった当たり前のことが徹底されず、良い映像をとにかくたくさん撮ってくるように、何をおいても生放送の時間に映像を送るように、といったコンプライアンスやガバナンスの違反・欠如を助長しかねない指示が出ていなかったか、それが今回のような食糧やガソリンの現地調達につながった可能性は無かったのか? そういった可能性を示唆するような説明がすでになされている。
    「当該スタッフらは同局の社内調査に、前夜遅くまでフル稼働したためガソリンの残量が少なく、午前8時からの中継スタンバイまで時間が切迫しており、焦りがあったと説明。
    ~中略~
    同局によると、災害取材時は夜間のうちに中継車の給油を行う内規があるが、今回は前夜に給油のタイミングを逃し、優先的に給油できる契約を結んでいるスタンドもあるが、遠方で時間がなかったという。

    関西テレビ 中継車割り込み給油で謝罪 デリースポーツオンライン 2016/04/19」
    こういった回答を読むと、災害報道が出来るだけの体制が整っていたのか、疑問が残ると言わざるを得ない。

    マスコミは被災地に行くなら支援活動も行えといった批判も多数みられた。しかし場当たり的なボランティアは不要といった話と同じで、彼らはそういった役割を求められているわけではなく、災害支援のプロでもない。被災者の邪魔をしない限りは災害報道に専念すべきだろう。

     

    ■小さなトラブルは大きなトラブルの前兆である。

    ハインリッヒの法則で知られるように、大事故の裏には小さなトラブルが多数存在している。今回は取材班が被災する大事故はなかったが、食料やガソリンが不足して現地調達するという小さな事故が炎上騒ぎとして報じられた(マナー違反としては大事故だが、少なくとも直接的な死者や怪我人は出ていない)。

    上司や経営陣は現場の起こしたトラブルに対してカンカンに怒っているかもしれない。しかし、客観的に見れば災害報道という極めて重要な場面でコンプライアンス・ガバナンスの欠如を引き起こした原因は現場にだけあると考えることは出来ない。指示・指導が徹底されていなかった可能性があるからだ。

    ウェブメディア編集長の目線で見ると、各種メディアに携わる編集者やディレクターは常に良いネタは無いか血眼になって探しているが、自身・自社の巻き起こしたトラブルが最も注目を集めるネタである事を改めて認識したことかと思う。

    これは決して皮肉ではなく、普段の報道の反動としてブーメランのようにメディア自身の不祥事は徹底的に批判されることが珍しくない。しかもそれが業務時間外に起こした不祥事ではなく、取材によって生じたのなら尚更だ。そういった状況に対してあまりに鈍感、不用意としか言いようが無い。

    警察や自衛隊は命がけではあっても、救う側に被害が発生する二次災害を起こさないように、慎重に行動している。報道陣にも「二次災害」を避ける意識が必要ではないのか。

    今回のトラブルは明らかに報道による二次災害であり、直接的な被害は(当事者以外には)ほとんど無かったと思うが、今後の災害報道に悪影響を与えかねない出来事でもある。いまだ余震が続く被災地で、報道による「本当の二次災害(取材側のけが人や死者)」が起きない事を望みたい。

    最後になりましたが、今回の地震で亡くなられた方に哀悼の意を表します。また、被災者の方々には一日も早い復興をお祈り申し上げます。

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     小学校を利用した避難所を訪れると、更衣、おむつ交換、授乳のためのスペースは各階に一つ。地震発生から1週間余りが過ぎた23日、震度7を観測した熊本県益城町に入った。女性や子育て家庭に配慮した避難所の必要性が言われる中、校舎内の一角にようやく女性スペースを見つけることができた。 

     教室と教室の間にある物品置き場を利用した女性スペースは机や椅子などが雑然と置かれ、10人入ればいっぱいに。“扉”は「○年○組」のプレートの間に渡したひもにカーテン状の布が2枚。のれんのような状態で、廊下を人が通るたびに揺れ、小さな隙間が空いた。

     寝泊まりする教室は廊下から丸見え。着替えもできない。高齢の女性が着替えを手に、「使用中」と書かれた紙を張ったハンガーを掛けてスペースを利用していた。

     別の避難所では男女共用の仮設トイレが屋外にずらりと並ぶ。屋根がなく、上から掛けられたブルーシートのため昼間でも暗い。

     近づくと、やはり臭う。付近のテーブルには、手の消毒剤や消臭剤、手提げの電灯が4個。日が落ちると、工事用のあんどんがともされた。午後7時ごろ、高齢の女性が電灯を手に足元を確かめながら利用していた。

     2013年に内閣府が出した「男女共同参画の防災・復興の取組指針」の解説・事例集では「安全で行きやすい場所の男女別トイレ(鍵を設置)」が挙げられている。熊本市男女共同参画センターの藤井宥貴子館長は、女性への対応が遅れている要因として「『まず食べ物』という認識が強い」とした上で、「女性が声を上げる状態にない」と被災現場での女性リーダーの不在を挙げる。

     同市内の競技場を利用した避難所では、男女別の更衣室がありながら、開放されていなかった。

     同センターにもハンドクリームなど女性向け物資が運び込まれ、時間の経過と共に少しずつ女性対応は進むが、藤井館長は「まだまだ時間がかかりそう」と見通した。

    静岡新聞社(こちら女性編集室)

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    【フジサンケイクラシック】


     昨年のこの大会でプロ初勝利を挙げた藤田光里(21)。大会初日は2アンダー19位発進と冴えなかったが、2日目はスコアを3つ伸ばし、5アンダー10位タイにつけた。

     藤田は北海道女子アマを5連覇し、「期待の大型新人」と注目され、プロ1年目からシード権を獲得。2年目の昨季はプロ初勝利とトントン拍子のプロ人生を送っていた。ところが優勝した瞬間、帯同キャディーと抱き合ったのがケチの付きはじめ。その後の「ブリヂストンレディス」ではプロアマ中にその帯同キャディーと大喧嘩し、キャディーは2試合の職務停止処分、藤田もLPGA(日本女子プロゴルフ協会)から注意処分を受けた。

     しかし、それだけでは終わらなかった。翌週のリゾートトラストレディスを左手手首痛を理由に欠場しながら、大会期間中にもかかわらず、翌週、試合が行われるヨネックスレディス会場で練習。これがLPGAにバレて、またも大目玉を食らった。

     その際、藤田は自身のブログで「あー、(女子プロが)海外に行く意味が分かる気がしてきた」とノーテンキな本音を漏らし、これが協会関係者の神経を逆なでした。

    「藤田はあんな事件を起こしておきながら、反省の色がまるで見えない。『私は何も間違ったことをしていない』という態度です。キャディーはそれをたしなめるどころか、自分が藤田をコントロールして勝たせたと思い込んでいるようですし、プロキャディーの間でも浮いた存在です。ツアー関係者のほとんどはあの2人を遠巻きに見ています。いつまた同じようなトラブルを起こしてもおかしくないから、みんな関わりたくないと思っているんですよ」(ツアー記者)

     実は一部メディアで実名を挙げず、「勘違いオンナ」と叩かれている女子プロがいる。日刊ゲンダイ本紙の取材によると、それが藤田であることが分かった。ゴルフ雑誌で水着姿を披露したり、女子プロなのにアイドル気取り。自分の置かれている立場がちっとも分かっていないようでは、勘違いオンナのラク印を押されても仕方ない。

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     4月14日夜9時26分に熊本で発生したM6.5、最大震度7の大地震。さらに、16日未明1時26分に発生したM7.3、最大震度6強が起こる。後に、16日に起こった地震こそが本震であることが報告された。本震は、熊本県の布田川断層帯による直下型地震とみられている。

     断層のなかでも地震の発生源となり得るものを「活断層」という。1995年の阪神・淡路大震災も活断層が引き起こしたもので、活断層の真上にあった住宅や道路などは壊滅的な被害を受けた。

     日本全国で確認されている活断層の数は2000以上。今回の熊本地震もそうだが、厄介なのは、いつ、どの活断層が地震を起こすか、予測が難しいことだ。

     文部科学省「地震調査研究推進本部」の地震予測によれば、地震発生確率が高い(30年以内に3%以上)活断層は陸地内部だけで30か所あり、それぞれの活断層ごとに想定される地震規模(マグニチュード)も公表されている。その中の1つが、14日に発生した熊本地震の「前震」を引き起こした「日奈久断層帯」だった。

     なかでも大きな被害が予想されるのが、大都市圏内の活断層による地震だ。東京を襲う直下型地震として想定されているのは「東京湾北部地震」で、2012年4月に発表された東京都の被害想定によれば、死傷者数最大15万人、建物全壊11万622棟、さらに20万1249棟が火災で消失するとされる。

     だが、さらに恐るべきは、都心部にもまだ完全に調査されていない、未確認の活断層が数多く存在するといわれていることだ。東洋大学教授(変動地形学)の渡辺満久さんによれば、首都圏には政府が認めていない全長120kmにも及ぶ長大な活断層が横たわっている可能性があるという。

    「埼玉県本庄市から熊谷市にまたがる『深谷断層』と鴻巣市からさいたま市に至る『綾瀬川断層』について、政府は関東平野北西縁断層帯にある別々の断層だとしています。しかし、私の調査によると、深谷断層と綾瀬川断層は連続している可能性が高いことがわかりました。

     さらに東京都江戸川区から千葉県市川市の江戸川河口に至る活断層も見つかっています。住宅が密集して地形が読み取れない調査未了地域がありますが、それらの断層が1本につながっている可能性は高い」(渡辺さん)

     この長大な活断層を渡辺さんは「想定綾瀬川断層」と命名している。問題なのは、長い断層はそれだけ大きな地震を引き起こすという点だ。

    「長さ120kmともなればM8クラスの巨大な直下地震となります。これは行方不明者が10万人を超えた関東大震災に匹敵する規模になる」(渡辺さん)

     関東大震災当時よりはるかに人口が増え、交通機関も密集している東京で、同規模の地震が発生したらどうなるか。

    「想定綾瀬川断層の上には上越・東北新幹線をはじめとする鉄道路線、東北自動車道や首都高速道路などの主要道路が通っていますが、それらの首都の大動脈が寸断されます。荒川の堤防が各所で決壊し、東京の下町が激しい水害に襲われる危険性も高いでしょう」(渡辺さん)

     そうなれば、被害の規模は国が「最悪のケース」として想定している「死傷者数最大15万人」ではすまないかもしれない。文科省の地震予測では「空白地帯」のように見える都心部にも、活断層が眠っているという。

     元日本活断層学会副会長の豊蔵勇さんは、都心部を縦に走る何本もの「推定断層」を発見した。

    「通常、活断層は地表に現れた地形から判別しますが、開発が進んでいる大都市では困難です。そのため研究者の間では都心部で活断層を探しても無駄だという先入観がありました。しかし、昭和30年以降に行われた地下鉄、下水道などの公共工事やビル建築の際に取られた精度の高い地中のボーリングデータが膨大に存在しており、入手可能な一部を解析することで“見えない断層”を推定することができたんです」(豊蔵さん)

     例えば東京23区のど真ん中の山の手台地には、JR田端駅から飯田橋を通り、赤坂御用地に至る全長約7kmの「飯田橋推定断層」など3本の推定断層がある。東部の下町エリアにも、何本もの推定断層が平行して存在しているとみられている。

     これらの推定断層のどれが、いつ、地震を起こすかわからないとすれば、東京直下型地震の発生確率はもっと高い数値になるはずだ。

     もちろん危険なのは東京だけではない。大阪には都心部を縦に貫くように上町断層が存在する。政府の中央防災会議がまとめた地震被害想定によれば、上町断層の地震による死者数は最大約4万2000人、全壊建物は約97万棟を超えるというから凄まじい被害だ。

     また、京都も「活断層が作った盆地」といわれるほどで、市街地を取り囲むように活断層が走っている。多くの寺社や文化財も、京都の街並みも、いつ直下型地震によって壊滅するかもわからない。

     われわれにできるのは、いつ活断層による直下型地震がくるかもしれないという覚悟を持つことと、防災対策を常にしておくことしかない。

    撮影■渡辺利博

    ※女性セブン2016年5月5日号

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     新番組『スポーツLIFE HERO’S』(フジテレビ系)でスポーツキャスターデビューを果たした加藤綾子アナ(30)。彼女が担当した4月3日は深夜帯でありながら5%を超える視聴率を記録するなど、5月のフリー転身に向けて幸先の良いスタートを切った。

     カトパンの好発進に気が気でないのは元日テレの夏目三久アナ(31)だと芸能関係者が言う。

    「夏目アナはカトパンより1歳年上ですが、局アナ時代はカトパンの方が圧倒的に人気でしたから、同じようにフリーに転身するカトパンのことを強く意識していると思います」

     この3月まで2人は視聴率戦争を繰り広げていた。

    「夏目さんが司会の『あさチャン!』はカトパンの『めざましテレビ』に視聴率で大きく水をあけられる結果となっていた。TBS局内では“カトパンと夏目の差だ”という声も多く、夏目さんは番組終了後の反省会でも積極的にテコ入れ案を発言するなど“カトパン超え”に躍起になっていた」(TBS関係者)

     2009年、当時、日テレの局アナだった夏目は写真週刊誌にスキャンダル写真を掲載され、一度はテレビから姿を消し、地獄を見た。

     だが、2011年4月、フリーに転身すると『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)のMCに抜擢されると見事復活を果たし、いまでは「年収は1億円」(芸能関係者)と言われる売れっ子となった。

    「そんな夏目アナの成功を目の当たりにしたカトパンは“自分の方が人気がある”とフリー転身を決意したとも言われています。そんな声は夏目アナの耳にも入っているでしょうから、なおさらライバル視するのでしょうね」(前出・TBS関係者)

    「打倒・カトパン」を期すため、夏目はある決断を下していた。

    「ブレイクのきっかけとなった『怒り新党』を卒業しました。同番組では夏目アナはあくまでアシスタントの位置付けでした。今後は自分がメインとなる仕事を増やしてカトパンを迎え撃ちたいという思いから降板を決意したそうです」(テレ朝関係者)

     新たなオンナの戦いのゴングが鳴った!

    ※週刊ポスト2016年4月29日号

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     AKB48の運営方式をパクった韓国のアイドル選抜プログラム番組『プロデュース101』が、先日最終回を迎えた。この番組は、アイドルを目指す101人の練習生たちがデビューを懸けてしのぎを削るという企画なのだが、視聴者の投票によって選抜されたメンバーだけがデビューできるという、まさにAKB48の総選挙スタイルにそっくりだ。

     韓国では前例のない企画だったゆえに、放送前は「日本をパクってどうする」「大衆の面前でデビューを懸けて競争させるなんてひどすぎ」といった批判が多かった。しかし、いざ放送が始まると、少女たちの“笑いあり感動あり”の物語が反響を呼び、最終回の視聴率は4%超。ケーブル局としてはそこそこ成功といえる成績だった。

     最終的にデビューが決まったのは11人。彼女たちは、番組のタイトルにちなんだ「I.O.I(アイ・オ・アイ)」というグループで5月にデビューするという。とはいえ、グループの生みの親はケーブル局。韓国メディアは「地上波番組への出演は難しいだろう」と指摘するなど、I.O.Iの成功についてネガティブな見解を示している。

     ところが、早くも“シーズン2”の制作がうわさされている。しかも、今度は女性ではなく、男性版だという。番組の関係者は言う。

    「『プロデュース101』は当初、男性バージョンとして企画されていました。しかし、さまざまな事情により、まずは女性バージョンからスタートさせました。とはいえ、女性グループのファンは、男性グループのファンより忠誠心が低いくいんですよ。また、グループ自体の寿命も短い。というわけで、制作チームはすでに男性バージョンの『プロデュース101』の準備に取り掛かっています」
     
     確かに、長い歴史を誇る日本のジャニーズを見ても、女性ファンのパワーは軽視できない。もしシーズン2の男性バージョンが始まるのなら、アイドル好きの韓国人女性たちは喜ぶに違いないだろう。ただ、男性たちの意見は少し違うようで、ネットには「今度は少年たちが視聴者に媚びるのか。想像するだけでも気持ち悪い」「男101人がそろって『PICK ME』(“私を選んでください”という意味のプロデュース101の主題歌)を歌っている光景なんか見たくねーよ」という声が多い状況だ。

     ちなみに、現在韓国では約250億ウォン(約24億円)をかけた「少年24」というプロジェクトも進行中。オーディションで選ばれた24人の男性アイドルたちが、“少年24専用劇場”で毎日のようにライブ公演を行うものだそうだ。これもまた、AKB48の劇場公演コンセプトの丸パクリ。一体、AKBパクリはいつまで続くのだろう?
    (文=S-KOREA)

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    ついつい気になる、12星座別の相性占い。ライターChristine Schoenwald氏が「YourTango」にまとめた記事を紹介します。中には「本当?」とツッコミを入れたくなる特徴もありますが、それも含めて“読み物”として楽しめるはず。

    さあ、あなたにオススメなのは、一体どんな人?

    おひつじ座
    (3月21日~4月20日)
    ゲーム好き

    Y

    あなたは、ありとあらゆるボードゲームやカードゲームのマスター。リスクを冒すことが好きですが、多くの場合で集中力が欠如しています。ゲーム好きな彼は素晴らしい想像力と冒険心を持っているので、あなたにお似合いでしょう。

    おうし座
    (4月21日~5月20日)
    オタク気質

    オタク気質な人は、家でゆっくりすることが大好き。それはあなたも同じでしょう。彼らは、あなたと同じように賢く、彼女がいることにとても感謝してくれます。たまにかける、オタクっぽいメガネ姿にドキッとすることも。

    ふたご座
    (5月21日~6月21日)
    ツンデレ

    双子座のあなたには、二重人格のようなところが。理想的な彼氏も、同じような人です。時々傲慢に見えますが、実は優しい。あなたは決して退屈しないはずです。

    かに座
    (6月22日~7月23日)
    甘く、優しい

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    あなたはいつも自分の心を守ろうとします。だからこそ、思いやりがあり、紳士な相手を必要としています。あなたの気持ちを弄ぶようなことは決してしない、甘く優しい人を…。

    しし座
    (7月24日~8月23日)
    サポート役

    あなたは、注目を浴びることが好き。なので、あなたに対抗するような人ではなく、あなたをサポートしてくれる人を必要としています。ほとんどの恋愛は、スターが2人いてはうまくいきません。どちらかは、“観客”として相手を見て、輝かせてくれる人が理想なのです。

    おとめ座
    (8月24日~9月23日)
    フェミニン

    あなたは、論理的かつ分析的で、少し神経質な傾向があります。だからこそ、同性のようにリラックスでき、新しいチャレンジを支えてくれるフェミニンな相手が良いのです。

    てんびん座
    (9月24日~10月23日)
    とにかく明るい

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    あなたは魅力的で社会性があります。そんなあなたには、同じように明るく、テンションの合うパートナーが必要。あなたたちのカップルは、周囲からも大人気でしょう。

    さそり座
    (10月24日~11月22日)
    情熱的

    あなたは情熱的でセクシーな人。自分と同じように、激しい情熱を持ち、性的な冒険ができる誰かを必要としています。

    いて座
    (11月23日~12月22日)
    好奇心旺盛

    あなたは、新しい都市や国に行き、ホステルに滞在するのが好き。なぜなら、新しい人や文化に出会うことができるから。そんなあなたには、自発的で、スカイダイビングを楽しいと考えられるような人がピッタリでしょう。

    やぎ座
    (12月23日~1月20日)
    ミュージシャン

    Guitarist on stage for background, soft and blur concept

    あなたはかなり現実的で、しっかりと人生設計を立てています。たしかにこれは素晴らしいこと。ですが、あなたはそれを退屈に感じることも。人生に新しい刺激を与えてくれる、“芸術的な相手”を求めています。

    みずがめ座
    (1月21日~2月19日)
    感情を表に出す

    あなたはとても賢く、あまり感情を表に出さない傾向があります。これこそが、あなたが“感情的な誰か”を必要とする理由。2人が一緒にいれば、うまくバランスが取れるのです。

    うお座
    (2月20日~3月20日)
    アーティスト

    あなたはアーティスティックな心の持ち主。自分が目立たなくとも、相手が芸術分野のキラキラした世界の中にいることに満足するのです。

    Licensed material used with permission by YourTango
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     4月14日から続く熊本地震の報道をめぐり、批判の声がやまない。最初に大きなネット炎上となったのは4月17日朝、関西テレビの中継車がガソリンスタンドで割り込み給油したことだった。関西テレビはお詫びとお知らせをHPに掲載したが、その後、他局でも取材者の個人Twitterによる不用意な発言や避難所からの中継の不手際など、次々と炎上ネタが補給されているような状態だ。

    「どのマスコミも災害報道に際しての注意事項をまとめたマニュアルがあると思いますが、そこには現地に負担をかけない鉄則を貫くよう書かれているはず。燃料、食糧、水など自分たちを賄える分量を持って災害報道におもむく、という内容は徹底されていると思っていたのですが。被災地での食事についても、自衛隊員が絶対に被災者の前で食事をとらないように、我々も気をつけることになっています。

     無神経なことを大阪のテレビ局がやってしまったというのは、重ねてショックでした。阪神大震災のときの経験は、もうスタッフ間で共有されなくなったのでしょうか」(在京テレビ局報道局員)

     被災地を空撮するヘリコプターへの批判も多い。騒音や飛行そのものが救助活動の邪魔になるというのだ。しかし、少しでも映像や画像で伝えないと、視聴者や読者から分かりづらいと不満が寄せられる面もある。

    「むやみやたらにヘリコプターで撮影しにいくわけではありません。基本的に、ほとんどのマスコミがかなり高いところから望遠で撮影しているはずです。これは阪神大震災のときの反省から生まれた習慣だと聞いています。残念ながら、全マスコミがいつも守っているとは言えないのが現状ですが。ここにドローンが加わると、もっとややこしいことになるので、何らかの取り決めが必要だとは思っています」(報道番組制作会社カメラマン)

     最初の地震から一週間経つころから、避難所を取材する様子への非難が増えている。

     たとえば『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ系列)の生中継で、焼芋屋の店主にレポーターが取材をするとき、雨の中、並んでいた子どもを追い出したような形になった。

    『Nスタ』(TBS系列)でも、避難所からの生中継でボランティアにインタビューしていたところ、被災者と思われる男性から「見世物じゃない」と怒鳴られる様子がそのまま放送された。

     
     それ以来、避難所や被災者への取材はそもそも不要ではないかという声もあがっている。しかし、避難所からの中継そのものには、意義ある面もあるのだという。

    「今回の生中継で見えてしまった様子は、きちんとした話し合いや配慮が足りなかった結果だと思います。でも避難所の取材が無意味だとは思いません。東日本大震災のとき、テレビに映った被災者の姿から、直接、連絡を取れない知人の無事を確かめるということが少なくありませんでした。

     被災者の側からも、元気にしている様子を知ってもらうのに便利な手段だという声が少なくなかった。復興のためにも、現地の様子を知ってもらうのは必要不可欠です」(地方局報道部ディレクター)

     若年層を中心にSNSで共有される情報がニュースになっているといわれるが、実際には「世の中の動きについて信頼できる情報を得るのに最も利用する」メディアは全年代で「テレビ」(59.1%)が最も多く挙げられている。20代に限ってみても49.8%と圧倒的だ(総務省「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」より)。

     ネット炎上の多さは、期待と信頼の裏返しなのかもしれない。

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     放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、早くも表面化し始めた“カトパンロス”を分析する。

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    『めざましテレビ』(フジテレビ系)から、カトパンこと加藤綾子アナが去ってから3週間。同番組の視聴率が目に見えて低下していることは以前も書いた。

     平成二十八年熊本地震が発生してからは、それがさらに顕著になっており、たとえば15日(金)は、『めざまし~・第2部』(6時10分~)が8.8%なのに対し、長年、「追いつけ、追い越せ」と頑張って来た『ZIP!』(日本テレビ系)は10.2%と圧勝。

     翌週になって、18日(月)は、『めざまし~』9.2%、『ZIP!』10.0%で、それ以外の番組に目をやると、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)7時台が8.2%と、前四週平均から0.4ポイント増した。

     20日(水)には、その『グッド!モーニング』が9.0%を弾き出し、『めざまし~』の8.0%に歴史的勝利。同6時台も7.9%なので、毎分と呼ばれる1分毎の視聴率グラフでは、ずっと『めざまし~』超えしていたと思われる。ちなみに『ZIP!』は9.6%だった。

     視聴率表示には、からくりがあって、『めざまし~』は1部、2部と切って視聴率を出し、『グッド!~』は5時台、6時台、7時台と切って出している。理由は少しでも高い数字を表示したいから。それを割らずに130分トータルの平均視聴率で表示している『ZIP!』は、視聴率三冠の日本テレビだけあって“横綱相撲”というところだろうか。

     とにかく『グッド!モーニング』が視聴率を上昇させているのは明らかである。

     思えば、東日本大震災直後、前身の『やじうまワイド』のタイトルが「不謹慎」と指摘を受けたことを機に、長年、同局の早朝番組タイトルに付いていた“やじうま”というワードが外された。

     被災地で、「『やじうまワイド』ですが…」と番組名を告げて取材をしていた記者やアナウンサーからも「やりづらい」と申し出があったと聞く。

     以来、細かいリニューアルやコメンテーターの入れ替えを行ってきた『グッド!モーニング』。

     若者に人気の『めざましテレビ』、そして『ZIP!』の成功を意識して、たとえばネットニュースをランキング形式で取り入れたり、『Oggi』(小学館)とコラボし、女子アナの衣裳を同誌スタイリスト監修によるコーディネートとして紹介したりした。

     コメンテーターにあの林修先生を招いたり、いまは番組ラストに池上彰氏の解説コーナーを据えたりしている。

     アナウンサー陣は、『やじうま~』時代から出ている松尾由美子アナやベテランの坪井直樹アナ、安定感があり女性人気も高い角澤照治アナ、若手ホープの加藤泰平アナらに加え、セント・フォース所属の新井恵理那もいる。『めざまし~』のセント・フォース軍団は、他局出演に縛りがあるようだが、新井は比較的自由に他局ゴールデンのバラエティーにも出演。『炎の体育会TV』(TBS系)では弓道部メンバーとして大活躍。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の“美人女子アナ軍団”にも出演し、新たなファンを獲得し、さらに人気を上昇させている。

     そして、なんといっても15年入社の田中萌アナだ。社内外ではもちろん、系列局の男子アナまでもが「田中萌ちゃんのファン」と大騒ぎ。同年の入社式ではゲストに来ていた爆笑問題の太田光から「タイムリー」(相方・田中裕二が山口もえと結婚したから)と騒がれ、一気に知名度を増した。

     
     顔の好みは人それぞれだろうが、田中萌アナは誰が見ても「かわいい」と思えるタイプ。かといって、チャラチャラしたようなところは全くなく、アナウンスもしっかりしているので、同番組のもともとの“お客さん”であるF3層、M3層にも人気が高いと聞く。

     つまり、テレ朝らしさもちゃんと残しながら、若い層を積極的に取り入れることを意識し、現在の構成になった『グッド!モーニング』。そのなかで、“スター女子アナ”になること間違いナシの田中萌アナの存在は、かなりのボリュームを占めているハズだ。

     熊本地震から一週間。そんな朝の帯番組がどのような対応をしてきたかというと、もっとも通常運転に近いのが『ZIP!』、続いて『グッド!モーニング』だった。それは、もともと、ニュースコーナーと芸能やトレンド情報コーナーをしっかり分けてきたから。共に、コーナーをほとんど変えずにやり、視聴者にも戸惑いが少なかったように思う。

     では、加藤綾子アナが抜けた『めざまし~』がどうだったかというと、まずはやはり、画面の中にカトパンが居ないことに大きな喪失感を覚えてしまう。本当に“ポッカリ穴が空いた”とは、こういうことを言うのではないかと思えるほどだ。

     もともと、エンタメやライトなトレンド情報、街頭インタビューなどが圧倒的に多いことで若い層に受けていた『めざまし~』だが、それらも担当するリポーター(アナウンサーもコーナーや社歴によっては、そう呼ばれることがある)やアナウンサーらが熊本地震関連のニュースを扱うことに、どうにもこうにも違和感がある。

    “報道の顔”をしているレギュラーアナウンサーが一人も居らず、メインの三宅正治アナは現地に行ったものの、戻りは早かった。

     恐らくフジテレビは、永島優美アナには加藤綾子アナよりも“ニュースの顔”になってもらおうと考えていたハズ。永島アナのキャラクターにはそちらのほうが合っており、今年になってから度々、現場に出ていた永島アナはとても良かったのだ。が、「まだ熊本に行かせるのは早い」という判断になってしまったのだろうか。

     ということで、硬軟“どっちつかず”な印象になってしまった『めざましテレビ』…。

     視聴率が下げ止まらないフジテレビにあって、『めざましテレビ』『とくダネ!』『ノンストップ!』など、午前中の生ワイドはどれも好調で、プロデューサー会議などの場でも、「いまのフジテレビの原動力」と評価されていた。

     その『めざまし~』の視聴率低下。フジテレビにとって、また良くない風向きになってしまった。

     大塚範一さんが番組を休養することになった後、大塚さんを気遣って代わりの大物を置かなかったことも、いまになって影響しているように思う。大塚さんが居たからこそ、軽部真一アナは活きたし、女子アナ陣もキラキラと振る舞えたハズ。

     それでもオールマイティーなカトパン在りし頃は、そのキラキラ感を彼女が一手に担い、しかも“スーパー綾子”は、硬軟どちらのネタにも対応できていたのだけれど…。

     この4月に、テレ朝にチャンネルを変えた視聴者が多数いることは間違いなく、その視聴習慣は日を追う毎に定着。それをまた戻すのは至難の業だ。

     どうする『めざましテレビ』と“めざましファミリー”。大胆な改革が急務であるように思う。(視聴率はすべて、ビデオリサーチ調べ・関東地区)

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